移行措置対応のポイント 第4回 言語活動を通じてつくる国語の授業
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学習指導要領「国語」の改訂ポイント

[1] 指導事項に課題解決の過程が明示化された

 

 『小学校学習指導要領解説 国語編』の「付録4」に、「各学年の目標及び内容の系統表」が掲載されています。この中で指導事項が課題解決の過程に沿って整理されたことは、国語の改訂の大きなポイントと言えます。
 3領域のうち、「書くこと」を見てみましょう。「目標」の下、(1)の左に「課題設定や取材」「構成」……「交流」と指導事項の五つの見出しが並び、指導事項が「アイウエオカ」で示されています(図1A)。この流れは、PISA型の課題解決のプロセスを内包しているものです。言語活動はこれらの指導事項を身に付けるための活動だと考えてください

図1:各学年の目標及び内容の系統表(3・4年生の抜粋)

 「話すこと・聞くこと」「読むこと」の領域でも、同様に課題解決の過程が示されています。そして、例えば、「読むこと」の見出しに「解釈」というキーワードが何度か出てきますが、これは日本の子どもが苦手とするPISA調査の「解釈」の問題に対応させて、今回、新たに加えられたものです。


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