自発的なコミュニケーションを支援することに加え、子どもの主体性を更に育むために取り組んでいるのが、「英語ノート」に掲載されているクイズやゲームへのアレンジだ。
5年生のLesson9の「ランチ・メニューを作ろう」を例に見てみよう。まず一つ目の工夫は、子どもにとって身近なものを用いて、活動を展開していることだ。例えば、授業の導入では校歌のメロディーを使ったチャンツによって、子どもを活気付ける。また、近所のスーパーのチラシに載っている生鮮食品がどこの国から輸入された物かをクイズとして出題する。更に、鈴鹿にはブラジル人が多いため、意識的にブラジルの話題を盛り込むなどの実践も行っている。
二つ目の工夫としては、社会科で習った鈴鹿市と外国との交流や家庭科で習う食品の栄養素の種類など、他の教科の学習内容を意識的に盛り込むことである。他教科で習ったことを英語活動に加えることで、教科横断的な知識を形成していくのだ。
三つ目は、その場に応じたゲームを行うと共に、勝敗が毎回変わるように工夫することだ。例えば、既に覚えた単語を確認するには「ビンゴゲーム」、新しい単語を練習するには「キーワードゲーム」というふうに、ゲームの特徴によって使い分けている(図2)。 |