I 自己教育力を身につけた子ども
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御所南小学校は,研究開発学校の時から,「生涯学習につながる自己教育力を身につけた子どもの育成」を研究主題として取り組んできた。生涯にわたって学び続けるために,自分で課題を見つけ,自分で考え解決し,学びを生かしていくような子ども,すなわち自己教育力を身につけた子どもを育てたいと考えてきた。
自己教育力を身につけた子ども,自ら学ぶ子どもを育てていくためには,どのような力をつけていけばいいのか。それを「学ぶ力」と「基礎・基本となる力」の2つに分けている。この2つの力を合わせて,「確かな力」だと考えている。
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1 学ぶ力
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まず「学ぶ力」をつけたいと考えている。「学ぶ力」というのは,
・ 発見力‥‥身の回りの人・自然・社会に関心をもち,問題を発見する力
・ 設定力‥‥発見した問題から意味ある自分の課題を設定する力
・ 解決力‥‥自分の課題に向かってさまざまな方法で追究し,課題を解決する力
・ 活用力‥‥学んだことを活用したり,地域や社会に生かしたりする力
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の4つである。
この4つの力は,自己教育力につながる力であり,自分で課題を見つけ解決していくのに必要な力である。「学ぶ力」は,各教科等で身につけるものだが,特に総合的な学習で,問題発見・解決的な学習を行うことを通してつけていこうとした。
「学ぶ力」を身につけた子どもは,小学校を卒業した後も,自分で課題を設定して学び続けていく。そのためにも,総合的な学習で,単なる自由研究を行うのではなく,自由研究できる力をつけていきたいと考えている。 |
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2 基礎・基本となる力
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(1)学習内容の基礎・基本
学習内容の基礎・基本は,指導要領の内容そのものである。その中でも,教科の学習をしていく上で,どうしても「知って」おきたい内容については「内容の基礎」とし,徹底して教えることも必要であると考えている。
・ 学習内容の基礎‥‥基礎的な事項を「知る」 具体的知識
・ 学習内容の基本‥‥基本的な概念が「わかる」 概念的知識
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また,この基礎をもとにして「わかっていく」基本的な概念については「内容の基本」とし,教科の目標を明確にすることによって,確実に身につけさせていきたいと考えている。
基礎と基本は明確に分けられるものではないが,教えるべきことは教え,自ら身につけることについては支援していく姿勢をはっきりさせるために,ある程度分けて考えている。 |
(2)学習方法の基礎・基本
学習方法の基礎・基本も学習指導要領に示されている。この方法を身につけていくまでには,次のようなステップがあると考えている。
・ 学習方法の基礎‥‥基礎的な技能を「試す」
・ 学習方法の基本‥‥基礎的な技能が「できる」
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学習指導要領では,教科ごとに,あるいは総合的な学習でも,学習方法が示されている。これを次のようなまとめ方にしてみた。 |
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「かかわる力」という基本は,「ふれあう」「聴き合う」「伝え合う」という基礎に支えられたものである。「調べる力」という基本は,「読む」「使う」「試す」「行う」という基礎に支えられている。同じように,「考える力」という基本は,「比較する」「総合する」「創造する」という基礎に支えられ,「表す力」という基本は,「書く」「作る」「話す」という基礎に支えられている。
このような基礎・基本となる力は,教科と総合的な学習に共通するものであり,どちらでもつけていきたい力である。 |