成田小学校の英語科カリキュラムの特徴は、「場面シラバス」を採用していることだ。中学校で採用している、文法的にやさしいものから難しい内容へとカリキュラムを構成していく「文法シラバス」に対して、「場面シラバス」は、例えば、「買い物をする」「レストランで食事をする」といったような、子どもたちが遭遇する場面を想定し、そこで使われる英語を学習する構成になっている。ただ、それだけでは日常に必要な会話を網羅できないので、例えば「家族について話す」とか「日本の有名な人物を紹介する」というような「話題シラバス」なども並行して取り入れている。
ちなみに、この考え方で、研究指定3期目のテーマである「小・中連携カリキュラム」も作成されている。小学校で学習した内容が、中学校のカリキュラムのどこに位置づくのかを想定して小学校でのシラバスを作成しているのだ。こうした考え方に基づいた指導を実践し、深めていくことが今後の課題となる(図2)
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