小学校英語活動 Vol.1 千葉県成田市立成田小学校
WEB版 VIEW21[小学版] 教育情報レポート ~小学校英語活動~
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英語力の定着を自覚する場として、「評価」を導入

 成田小学校の英語学習の研究は、教科としての位置づけを意識して進めてきているため、04年度からは児童に対し、観点別での評価も取り入れることになった。具体的には、1~3年生は「関心・意欲・態度」「話す」「聞く」の3観点、4年生は、それに「読む」が加わった4観点、5、6年生はさらに「書く」を加えた5観点と、学年によって段階的に観点を広げている(図3)。

▼図3 クリックすると拡大します 。
図3
成田小学校で実施している、評価の5観点。4年から「読む」、5年から「書く」を取り入れている。評価した結果は、04年度からは、通知表に載せており、保護者からも、「こまかいところがよくわかる」と好評。

 評価の手段は、例えば「話す」については、月の最後の授業で「会話力調査」を行い、その結果で評価している。一人ひとりがALTと会話して、9割以上できればA、6割以上9割未満ならB、6割未満はCと評価。子どもたちにはプレッシャーをかけないよう「調査」と呼び、子ども自身が「英語の力がついた」と自覚できる場にしている。観点別評価の結果は通知表にも記載。保護者からはおおむね好評だ。

「評価してわかったことは、児童全体の90%が会話力を、80%が読む力を、70%が書く力を身につけていることです。書く力の数値は気になるかもしれませんが、この数値を上げるには、ドリルなどの練習に時間が必要です。しかし、ここに時間をかけてしまうと、従来の中学校の英語学習の前倒しになってしまう。その結果、英語嫌いを小学校時代につくってしまい、小学校で英語を学ぶ意味を失ってしまう。小学校のうちは、『聞く・話す』を中心に学習していきたいと思うのです」


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