城南小学校では、02年度に試みたことをもとに、03年度からは系統的なカリキュラムづくりに取りかかった。まずは低・中・高と3段階でつくり、04年には学年別に完成させた(図3)。その特徴は、疑問形のキーフレーズからスタートさせていることだ。例えば、What's
your name? What's this? Do you like ~? Which do you like,
A or B? という具合に、相手に何かを尋ねるときの言い方、そして答え方を毎回必ず入れた。
「コミュニケーションの手がかりは相手に何かを尋ねたり、相手にきかれたことに答えることですから、そのさまざまなフレーズを身につければ、どんな相手との、どんな状況に遭遇しても、堂々と振る舞えます」
だから、その問いには、必ず、子ども自身の言葉で答えられるようにしたいという。例えば、How do you
do? という質問に、I'm fine.としか答えられないようではダメだという。「I'm happy.とか I'm
tired.I'm hungry.など、一つの問いから、いろいろな答え方ができるような子どもにしたいのです。それは、日本語で答えてもいいと言っています。そうしないと、中学校英語と同じ轍を踏み、実践では何も役に立たないものになります」
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