グループ研究会に加えて、先生方をバックアップする方策の1つが、教材・教具の整備・充実だ。05年度初め、那覇市立教育研究所内には英語科専用のコーナーがつくられた(写真1)。高良指導主事の前任者であり、今回の研究の土台づくりに奔走した比嘉俊博指導主事が中心になって整備した。全国の小中学校のカリキュラム、指導のアイデア集、大型絵本や視聴覚教材など、個人では入手しにくい資料を中心に一同に集め、貸し出しも行っている。那覇市では研究所と公立図書館や各学校相互をつなぐ図書搬送システムが整えられているため、先生方が研究所に直接出向かなくても貸し出し・返却ができる。その利便さも手伝って、教材等の利用率は月を追うごとに高まっているそうだ。
「夏休みの教材研究をここで行う学校も出てきました。保護者の読み聞かせボランティアが絵本を使いたいと訪ねてくることもありますし、親子で閲覧にきたりします。存在が知られるにつれ、どんどん活用の幅が広がっています」(瑞慶覧雅子・那覇市立教育研究所所長)
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