担任がT1で、AET、サポーターはT2という指導形態は、桂小学校だけでなく、市の小学校英語活動推進校全体で進められている。担任が自信を持ってリーダーシップをとれているのは何故なのだろうか。
「事前の打ち合わせで、『この部分をお願いします』というふうに、役割をきちんとお願いしておきさえすれば、うまく動いてくれます」と担任の岡先生。
初年度は、この打ち合わせに十分時間をかけた。放課後にサポーターさんに学校に来てもらい、担任が作成した活動案をもとに、毎回の授業について、約1時間かけて検討したのだ。2年目に当たる05年度は、1年目のサポーターにそのまま継続してもらえたので、それほどの時間はかからなくなった。授業で来校してもらった日に、中休みの30分を利用して次回の打ち合わせを行う。中心になるアクティビティに絞って検討する程度でサポーターに授業の流れをつかんでもらえるようになり、担任も安心して授業に臨めるようになった。
もっとも、若い担任の先生の場合は、T1、T2が逆転したこともあったという。
「スタート当初のことですが、パワフルでアクティブなサポーターさんが多いので、若い先生を手助けしようとするあまり、つい、担任より前に出てきてしまうことがありました。そんなときは、学年で話し合い、サポーターさんにも来てもらって相談しました。授業の目的をしっかりと説明することで、納得してもらい、次からは後ろに回ってくださって、うまくいくようになりました」(英語主任・小川あけみ先生)
|