04年度末に子どもたちに行ったアンケートによれば、ALTにとても親しみを感じている子や、英語を聞こう、話そうという積極的な姿勢が感じられるようになり、コミュニケーションを楽しむ子どもたちの様子が見られるようになってきたそうだ。
一方担任は、「活動内容を事前に知ることで動きやすくなった」「やっていくうちに、子どもの様子を見ながら、担任としてかかわれるようになった」「とにかくトライすることで、英語活動に面白さを感じられるようになった」などの肯定的反応の一方で、「TTの授業で、担任がどう動けばよいか知りたい」「自分の英語力、授業の力量を高めたい」など、英語活動研修の必要性などの課題が上がってきた。
そこで05年度は、「教職員の研修」と「担任が進める英語活動の時間」の活動計画を完成させることに重点を置いた。まず研修は、全部で3回。夏季研修では、前述した「トーキングタイム」のビデオ制作をし、残りの2回は「子どもをほめる」「ゲーム活動」などのテーマを設けたクラスルームイングリッシュ研修会を行った。
次に「担任が進める英語活動」だが、西陣中央小学校の子どもたちがALTの英語にふれる時間(TTの時間)は年間わずか12時間である。けれども、TTとTTの間に担任だけで進める時間を入れることで、子どもたちはALTとのやりとりを思い出したり繰り返したりすることができ、自信をもって次のALTとの時間を迎えることができているという。今後はその担任だけで進める、より有効な指導プランを整え、体系化することが急務になっている。
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