記念特集 中学校教育のこれまでとこれから
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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今の生徒は自分に甘くなっている?

 ここで、一つの疑問が浮かんでくる。本人の認知としての高校入試の大変さは変わっていないのに、学習時間が減っているのはなぜだろうか。一つ考えられるのは、「勉強のがんばり」に対する自己評価が変化したことである。

図7
注1:2002年調査。『モノグラフ・中学生の世界』Vol.72(高校進学の現在~1988年との対比)、対象は中学3年生、実施は3月。

 図7は、高校受験の勉強をがんばったと思うかを尋ねた2002年の調査結果だ。これを見ると、「とてもがんばった」と「かなりがんばった」の合計で34・5%、「ややがんばった」までを含めると67・0%が、自分の努力を評価している。尺度が違うので比較はできないが、P8図5とはずいぶん異なる印象だ。1981年当時は一定の勉強をしていても「まだ足りない」と考える生徒が多かったのに対して、近年は「十分にがんばった」と評価する生徒が多くなっているのではないだろうか。

<出典>

 モノグラフ・中学生の世界:一覧(1978~2004)

 第4回 学習基本調査・国内調査 中学生版

 第4回 学習指導基本調査

 第1回 子ども生活実態基本調査報告書


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