授業時数の確保を難しくしている最大の要因は、行事の多さにあるようだ。読者アンケートの回答の詳細を見ると、「多過ぎるのでもっと精選すべき」「これ以上削減できない、したくない」など、今後の方策について意見が分かれている。
次いで多かったのが「総合的な学習の時間」の扱いがあいまいであることや、補習・補充学習、部活動といった放課後の指導との両立に関する内容だった。
この他、教員数の不足や時数増等に伴う更なる多忙化や、生徒と向き合う時間の減少といった、既に常態化している中学校現場全般の課題と関連付けた回答も見受けられた。また、少数ではあるが「特に困っていない」という回答もあった。
P.4から紹介する4校への取材を通じて、「授業日数を増やす」「授業時数を増やす」「校務を見直す」という課題への対応方針が浮かび上がってきた。各校とも、自校の生徒や教師の状況、更に学校の特色も踏まえた上で、教育課程を少しずつ工夫し、時数を確保している。
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