指導変革の軌跡 宮城県佐沼高校「学力向上」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の「協働」によりノウハウの伝承を促す

 一連の取り組みが進学実績の向上にどの程度寄与したのかは、1ページの図1を見れば一目瞭然だ。04年度入試では、久力校長が公約として打ち出した現役合格者50名を大きく上回る61名の合格者が輩出。2年後の06年度入試は74名と、一連の取り組みを始めた10年前には考えられなかったほどの躍進を遂げたのである。
  06年4月、久力校長、加藤教頭をはじめ、佐沼高校の改革を引っ張ってきた多くの教師は、他校へと異動していった。それだけに、ノウハウを伝えていくことが、今後ますます重要になってくるという。
  「牽引してきた教師が異動したら取り組みができなくなるという発想を、すべての教師が捨てることが大切です。教師同士が学び合う集団になることで、これまでの改革で培った『協働』の精神を、学校文化として根付かせていきたいですね」(渡邊先生)


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