特集 「学校力」を考える(3)生徒が伸びる面談
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【編集部より】

生徒が主体的に課題解決に向かうための「面談」

内発的に動機付ける面談がより重要に

高校生の進路観や教師を取り巻く状況など、教育環境が大きく変化する中、
個別指導の一手法としての面談の重要性が高まっている。
生徒・教師の実態を基に、今後求められる面談の在り方を考えたい。

「面談」は指導力を発揮する重要な手法

 VIEW21では、「『学校力』を考える」をテーマに、2回に渡って学校改革の基本コンセプトとその視点を取り上げてきた。(4月号「学び高める指導力」、6月号「学校経営力を高める」図1
  今回、編集部は改めて「指導力」に着目し、指導力を発揮する重要な手法の一つとして、「面談」を取り上げたい。
  面談とは、生徒のやる気を高めることを目的とした、「指導力(研究力、専門的知識・教養、子ども理解などの6要素)が凝縮・発揮される重要な手法の一つ」(筑波大・小島弘道教授)と考えることができる。そして、「面談週間」などとして学校内で公的に設定された活動のみならず、休み時間や放課後の日々の声かけなど、生徒対教師のあらゆる場面での多種多様なコミュニケーションも含めて「面談」と捉えることができるだろう。
  では、なぜ今、学校現場では既に指導手法として重要な位置にある面談に、改めてフォーカスするのか。それは、今日の高校を取り巻く環境変化や生徒の気質面の変化などを考えると、生徒一人ひとりの意欲を高めるための仕掛けがますます重要であり、その仕掛けとして最良の手法の一つが「面談」だからだ。
  そこで、「面談」の重要性を改めて確認した上で、これからの高校現場に求められる面談の手法を整理していきたい。

図1

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