地方国立大は、地域の基幹となる高等教育機関として、地域に人材を送り出すという重要な役割を担っています。特に地域に根差した産業としては、教育、医療、工業の分野が挙げられます。本学は、岐阜薬科大と連携して「大学院連合創薬医療情報研究科」を創設したり、教育学部では学校現場での体験を重視した教育を行ったりする(P.15参照)など、中部地方を支えていく人材を育てていると自負しています。
良い「教育」を行うためには、質の高い「研究」が必要です。地方にある大学だから最先端の研究はできないだろうと思われがちですが、地方国立大には実績と実力があります。例えば、国内の研究論文数は上位30校のうち13校が都・府・政令指定都市以外にある地方国立大で、私立大は4校です*1。また、中小企業との共同研究実績(2005年度)は、地方国立大の1688件に対し、私立大は31件です。地方国立大は実力、ポテンシャル共に高いのですが、社会にあまり知られていないのが残念です。 |