「挑戦しようとしない」「自信がない」「周囲を気にする」…。 そうした今の高校生の実態に悩む先生方の声をよく聞く。 そうした現場の課題を取り上げ、今号と次号9月号の2号連続で「自立する高校生」に関する特集を組む。今号は「実態編」として、「学生満足度調査」(ベネッセ教育研究開発センター)などを基に今の高校生、大学生の「自立」の実態を明らかにすると共に、「自立する高校生」を育てるための視点を提案する。
視点1:高校生の自立を阻害する要因
本気で頑張った経験が少ない
保護者が子どもに関与する度合いが強まる
教師の多忙化で「待つ指導」がしにくい
【関連記事は、P.10「編集部より」】
視点2:高校生・大学生の自立の実態
高校現場の声による高校生の実態
◎「授業についていくこと」自体が目標になってしまっている ◎模試の自己採点が悪いと翌日休む。それを許す保護者 ◎予習をしないためか、質問のレベルが下がった ◎「頑張る」ことがかっこよくないと思っている
【関連記事は、P.2「高校現場より」】
学生満足度調査などから見る高校生・大学生の自立の実態
◎他者や社会に働きかける力に課題 ◎挑戦しようとする意欲が低い ◎私的価値を重視する傾向が強い ◎学歴による「シグナリング効果」を追求する傾向にある ◎目標を見いだせていない
【関連記事は、P.4「調査分析」】
視点3:生徒が自立に向かうために学校がすべきこと
「手を離すために手をかける」指導
生徒の「自立の瞬間」を捉えて、教師の言葉で評価する
生徒が「悩んだり、藤したりすること」を重視した指導
次号 9月号特集 「自立する高校生」をどう育てるのか 実践編