このように、新課程は今日的な課題に対応した構成となっています。
中学校・高校共に現行課程に比べて学習内容が充実している以上、学力を底上げする効果は高いと考えられます。ただ、そのためには、教師一人ひとりがこの新課程の趣旨をしっかり理解し、効果的に実践することが求められます。
今回の改訂を踏まえて、教師にはどのような心構えが必要なのでしょうか。前回の改訂では、内容が厳選されたために、教える内容自体はシンプルになった面もありました。しかし、今回の改訂では、数学・理科について、科目によっては内容的にも高度になりました。特に、生徒の学力層の幅が広い高校では、内容をいかにわかりやすく伝えるか、上手な教材づくりに結び付けられるかが問われるでしょう。授業研究・教材研究をしっかり行い、指導力を磨く必要があります。 |