みんなで取り組む小学校英語

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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小学校から英語に親しみ
外国人と接する素地を育てる

 早期の英語教育に対し「母語の力が低下する」と言う人もいますが、英語以外の教科や日常生活がすべて日本語で行われているなら、簡単に悪影響は出ません。逆に、英語との違いに着目し、日本語を客観的に捉える視点が育つという利点にも目を向けるべきです。
  現行の英語教育では、実際に英語を話せる人が育っていません。小学校で歌やゲームを通じて英語に親しむことは、中学校でいきなり文法から学び始めるのと比べ、英語への抵抗感を小さくします。また、英語を通して幼少期から外国の人々や文化に慣れ親しむことで、大人になっても外国人と気軽に付き合えるようになる。これは今の日本人にとって、とても重要なことです。
  学校によって英語教育に対する姿勢に差があることも、必修化が求められている理由の一つです。今回の調査(注1)では、94%の小学校が「何らかの形で英語教育を行っている」と回答しましたが(P.8図1)、その差はあまりにも大きい。年数回という学校もあれば、週1回という学校もある。このままでは、教育の機会均等という大原則が崩れかねませんし、子どもの能力にバラツキが出て中学校の教師も指導に困ってしまう。そうした事情を踏まえ、実際の学習効果を考えると、やはり週1回程度の必修化が望ましいでしょう。

注1:「第1回小学校英語に関する基本調査」(ベネッセ教育研究開発センター)調査結果の抜粋はP.8に掲載

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