「量と測定」では、5年生で「ひし形、台形の面積」、6年生で「角柱、円柱の体積」が新たに盛り込まれます。ひし形、台形の面積が加わったことは、先生にとっては「指導内容が増えた」ことを意味しています。しかし、これを前向きに考えれば、ひし形の面積の求め方を学習することで、三角形や平行四辺形の面積の求め方の理解を深めることができます。また、台形の面積の求め方を、平行四辺形や三角形の面積の求め方と比較できます。つまり、一つの図形の面積の求め方を単独で学習させるのではなく、ほかの図形の面積の求め方と関係させながら学ばせるのです。
こうした活動の充実により、ひし形や台形の面積の公式を学ぶときも、単なる暗記ではなく、公式の成り立つ理由まで理解できます。
また、「合同」(5年生)、「対称な図形」(6年生)、「文字を用いた式の読み、書き」(6年生)、「反比例」(6年生)などが新たに盛り込まれます。これらは、現行の学習指導要領では中学校での習得事項です。中学校の教科書を読むなどして、現在、中学校でどのような指導が行われているのかを理解し、中学校への接続を意識した指導をすることが重要になるでしょう。
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