新学習指導要領へのアプローチ 第2回 学びが深まる「算数的活動」
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【変更点整理】 学年別指導のポイント

知識が積み重なるスパイラルを
より意識した指導が必要

監修◎京都ノートルダム女子大心理学部教授・学部長 加藤 明

学習内容の大幅な再編成が実施される新しい学習指導要領。
それぞれの学年においてどのようなねらいを持った指導が必要になってくるのだろうか。
引き続き加藤教授に解説していただいた。

算数の主な変更点

新規内容 スパイラル 他学年からの移行

数と計算

量と測定

図形

数量関係

1年
授業時数
136
(+22)

簡単な3位数
簡単な2位数の加・減

面積、体積の直接比較
時刻の読み方←2年

平面図形

加法、減法の場面の式での読み、書き
ものの個数の絵や図での読み、書き

2年
授業時数
175
(+20)

1万、簡単な分数
簡単な3位数の加・減
簡単な2位数と1位数の乗法

体積の単位(ml、dl、l)←3年
時間の単位(日、時、分)←3年

正方形、長方形、直角三角形←3年
箱の形←3年

加・減の相互関係や乗法の場面の式での読み、書き 簡単な表やグラフの読み、書き

3年
授業時数
175
(+25)

1億
4位数の加・減
3位数と2位数の乗法
商が2位数の簡単な除法
小数と分数←4、5年

重さの単位(t)

二等辺三角形、正三角形←4年
角←4年
円と球←4年

数量の□などを用いた式の読み、書き
除法の場面での式の読み、書き
式と図の関連付け

4年
授業時数
175
(+25)

四則計算の見積もり←5、6年
整数の計算能力の定着と活用
小数の加減乗・除←5年
同分母分数の加・減←5年
そろばん

面積の単位(a、ha)

直線の平行や垂直の関係←5年
平行四辺形、ひし形、台形←5年
立方体、直方体←6年
ものの位置の表し方

数量の□、△などを用いた式の読み、書き
四則計算の性質←5年


5年
授業時数
175
(+25)

約数、倍数←6年
素数
小数同士の乗・除
異分母分数の加・減など←6年
分数の乗・除

ひし形、台形の面積
体積の単位()と測定←6年
立方体、直方体の体積←6年
測定値の平均
単位量当たりの大きさ←6年

多角形、正多角形
図形の合同
角柱、円柱←6年

比例

6年
授業時数
175
(+25)

分数・小数の混合計算
小数、分数の計算能力の定着と活用

円の面積←5年
角柱、円柱の体積
メートル法の単位の仕組み

拡大図と縮図
対称な図形

反比例
文字を用いた式の読み、書き
度数分布


場合の数


 *作成/加藤明教授

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