Q9:「問題解決能力」を育てるのに効果的な指導法を教えてください。
A9:「問題解決能力」を身に付ける過程で、教師が適切な「手立て」を講じることです。問題解決の能力を構成する、思考力や表現力等の育成には、子どもが主体的に自然事象にかかわる問題解決活動を行うことが必要です。それは、(1)子どもが問題を見いだし、(2)その問題となる事象を説明するための仮説を発想し、発想した仮説の真偽を確かめるための実験方法を立案・実行し、(3)実験結果を考察する、という3場面に整理できます。
子どもには最初から十分な思考力があるわけではありません。「考えなさい」という発問は、子どもの自主性を大切にしているように見えて、実のところ子どもを困惑させます。「この2つを比べてごらん」「前に学んだ内容と似ていないかな」などと、それぞれの場面ごとに考えるための視点を与えることが大切です(図)。
表現力についても同様です。「自由に書いてごらん」では、子どもは何をどのように書けばよいのかわかりません。まずは書き方のモデルを与え、真似を繰り返すことにより、思考の型ができ上がり、同時に表現力が磨かれていくのです。口頭での発表の仕方などについても、同様の指導を心がけてください。
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