新学習指導要領へのアプローチ 第3回 「問題解決能力」を高める理科指導

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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問題解決能力を高めるための教師の手立てと指導のポイント 単元:5年生「植物の成長」
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図 問題解決能力を高めるための教師の手立てと指導のポイント 単元:5年生「植物の成長」
*角屋先生への取材を基に編集部が作成
角屋先生からワンポイントアドバイス

:理科が苦手で、実験もうまくできるか不安です。

理科は失敗を恐れなくてもよい教科です。実験で予想と違う結果が出ても、間違った予想をしたのか、実験方法のミスか、もう一度考えることが新たな発見につながります。植物の栽培は気候などに左右されますが、どんな経験も子どもの学習になるのです。子どもと一緒に実験するという気持ちでよいでしょう。

:準備や片付けに時間がかかり、実験があまりできません。

1人で進めようとせず、ほかの人の力を借りることを考えましょう。例えば、学年で協力して単元を分担し、単元ごとに器具の設定や予備実験を行う、放課後に予備実験を一緒に行うなど、校内で協力態勢をつくれないかを考えてみてください。また、近隣校で理科が得意な先生に指導をお願いしたり、理科支援員制度があればその活用を検討してみましょう。市販の実験キットを使ったり、教育番組を活用したりすることも一つの方法です。

関連
・教師の指導力や実験の研修について:P.9「事例2・明成小学校」
・独立行政法人科学技術振興機構「これで完璧! 実験の基本200」 http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0100a/start.html

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