ベネッセ教育総合研究所
特集 学びに向かう集団づくり
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集団(2)から集団(3)へ
集団に「刺激」を導入することで、生徒も集団も伸びていく
活発化した集団づくりのためのポイント
■授業の中にディスカッションや学び合いの場面を導入する
■外部からの刺激を取り入れることで、生徒の成長と、さらなる集団の活性化を促す
 次の段階としては、生徒の集団に対する肯定的な意識を活用して、生徒がお互いに刺激を受けながら学習意欲を向上させていく場面を導入していくことが重要となる。
  授業の中にディスカッションを取り入れるのは、生徒への刺激を与えるという点で取り組みやすい活動だ。自分の意見に対して、ほかの生徒が新たな視点を提供することで、興味・関心が広がり、理解が深まる。ただしクラスの中で、反対意見が自然と言える雰囲気をつくるためには、「感情的な発言や根拠のない発言はしない」などのルールを生徒に学び取らせておく必要がある。
  可児市立中部中学校(岐阜県)では、小人数授業の中で生徒同士それぞれが持つ課題を互いに教え合うという「学び合い」を積極的に用いている。教える生徒にとっても、「わかりやすく説明するために工夫をしているうちに、理解を深められる」というメリットがある。また、体育大会などの行事でも、学級単位の自主的な話し合いを重視、集団としての成長をめざしている(04年4月号に掲載)。
  また、聖籠町立聖籠中学校(新潟県)では、生徒の学びやすさを優先した校舎建築を実現している。その中で生徒がいくつもの集団に属し、自分の居場所を見つけやすい環境を用意している(今号15ページより掲載)。


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