特集 つながる高大の「学び」


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特集 つながる高大の「学び」

高大接続の必要性が指摘されるようになって久しいが、
一時的・イベント的な連携以外の手法については、必ずしも議論は深まっていない。
高大連携を本質的な「学び」の接続につなげるためには何が必要なのか。
最新の調査データや先進事例を踏まえて考える。

【データ分析】

データで読み解く高大連携の現状と課題

高大連携の必要性が叫ばれるようになって久しいが、
取り組みの内容や広がりを定量的に検証したケースは、
必ずしも多くはない。
ベネッセ教育研究開発センターが実施した「高大接続に関する調査」の結果から、
高大連携の現状と課題を読み解く。

調査の概要
全国の国公立大・学部の高大連携に向けた取り組みを調査

高大連携に向けた基礎情報を概観

 ベネッセ教育研究開発センターでは、今後の高大連携を考える上での基礎資料とすべく、「高大接続に関する調査」を実施している。本調査の入試改革に関するデータは先号で紹介したが、今号では、高大連携に関わる項目についての調査結果を報告する。
  まず、P.2では、「高大連携」に対する大学側の取り組みを概観する。一口に高大連携と言っても、その形態は多様であり、オープンキャンパスや出張講義はもちろん、近年では高校生に大学の授業を履修させるといった取り組みも珍しくはない。そうした高大連携の動向を把握しておくことは、高校側が今後の高大連携に向けた取り組みを考える上でも有効であろう。

高大の「学力ギャップ」の内容を分析

  次に、後半のP.4では、高校現場でも関心の高い、学力面での高大の接続状況についてデータを提示したい。
  従来、高大の学力ギャップと言えば、「自学自習の習慣」や「学問への興味・関心」といった抽象的な言葉で語られがちであったが、今回は学力要件をより細分化して分析する。高校段階で育成する学力を詳細に把握することは、授業展開やカリキュラムの見直しに有益な情報となるはずだ。

「高大接続に関する調査」の概要
調査方法/各学部長、アドミッションセンター長、高等教育センター長に対して調査票を郵送した自記式調査
実施時期/05年5~7月
調査対象/全国の国公立大の各学部長及びアドミッションセンター長、高等教育センター長
有効回答数/全国79大学199学部
分析手法/「全体」「学部系統別」「入試難易度別」「大学規模別」
※学部系統は「人文社会」「総合」「医歯薬保」「理工農」の4類型に分けて分析
※「入試難易度別」は、弊社05年度入試結果調査より難易度を分類

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