2008年3月、小・中学校の新学習指導要領が告示され、 高校の新学習指導要領も、08年度中に告示される予定だ。 今後、小・中学校では「活用力」重視の授業が展開されると予想される。 一方、大学大衆化を背景に、大学入試が生徒の学習動機になりにくい時代となった。 このような高校を取り巻く環境変化は、高校にどのような影響を与えるのか。 そして、未来を担う生徒を育てるために、教師にはどのような指導が求められるのだろうか。
視点1:高校教育の環境の変化
「高校教育を取り巻く環境」について、 お茶の水女子大大学院の耳塚寛明教授に俯瞰的に論じていただいた。 この十数年の社会や子どもたちの変化等を確認する。
環境の変化に応じた高校教育の再編
脱受験競争時代の生徒のモチベーション
高校教育の質を保証するマクロな仕組み
高校教育の多様性と共通性のバランス
【関連記事は、P.2「インタビュー」】
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視点2:新学習指導要領と小・中学校の変化予測
「高校の新学習指導要領のポイント」を国立教育政策研究所の工藤文三部長に、 「小・中学校の授業の変化」を 東京学芸大の児島邦宏教授に整理していただいた。
学力の3要素(1)知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力等、(3)学習意欲
小・中学校では、「活用力」を身につけさせるための授業時数増
生徒の視点に立った中学・高校の接続
【関連記事は、P.8「新学習指導要領のポイント」、P.10「小・中学校の変化」】
視点3:高校教育に求められる役割
高校教育に求められる視点と、教師の役割について、 京都市立堀川高校の荒瀬克己校長に語っていただいた。 現場の先生方と共に考えていきたい。
生徒一人ひとりは高校での学びを通して何を身につければよいのか
「何を教えたか」だけではなく、「どのように教えたか」を大切に
すべては生徒の「知りたい」から始まる
教師は生徒の成長を通して社会をどのように変えていきたいのか
【関連記事は、P.12「今後の視点」】