移行措置対応のポイント 第1回 担任が進める英語活動


VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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移行措置対応のポイント 第1回
担任が進める英語活動 -伝え合う力を育むために-

新学習指導要領の移行措置期間となり、外国語活動に取り組み始めた学校は多い。
活動のねらいは、子どもの伝え合う力の育成にある。しかし、初めて外国語活動を行う教師からは、
「文部科学省の『英語ノート』を活用した指導法が分からない」「英語の発音に自信がない」など、
戸惑いの声が聞こえてくる。
今号では、外国語活動の中でも英語活動を取り上げ、
その進め方について研究者の提言や学校の取り組みを紹介する。

【実態把握】英語活動の実施状況と課題

「担任が授業進行」は9割
指導面に不安― 読者アンケート結果より

2009年度の英語活動の実施予定について、小誌は3~4月に読者アンケートを行った。
「授業の進行(T1)はどなたが担当しますか」(複数回答)という項目に対し、88%が「学級担任」が担当すると回答した。
しかし、同時に、英語活動自体のねらいや意義への理解に課題があることや、担任が英語活動を進めるに当たって不安が大きいことが明らかになった。

●読者アンケート概要
◎実施主体:『VIEW21』編集部
◎対象:全国の『VIEW21』小学版読者モニター(小学校教師)
◎実施時期:2009年3~4月
◎方法:『VIEW21』読者モニターへ郵送にてアンケート用紙を配布。ファックスとウェブサイトで回答を回収
◎有効回答数:112

Q. 5・6年生の英語活動の実施時数は何時間ですか
Q. 年間指導計画として、どのようなものを使用しますか(複数回答)
Q. 教材は、どのようなものを使用しますか(複数回答)
移行措置が始まったばかりだが、年35時間の英語活動を予定している学校は5割ほどあった。年4時間以下という学校はほとんど無い。年間の活動計画、並びに実際の活動は、「英語ノート」に沿って進める学校が多いようだ。
英語活動自体への疑問に加え、担任が指導することへの不安が大きい

Q. 英語活動に関する課題や疑問はありますか(自由記述回答)

英語活動の
ねらいや意義に疑問

解決のヒント

  • 英語指導を専門としない担任が指導することに疑問を感じます
  • 基本的な考えや指導法の共通理解が図れていないんです
  • どこまで指導してどう中学校につなげれば良いのでしょうか
  • 英語以前に国語力、コミュニケーション力を付けさせるべきでは
  • 正しい日本語も身に付いていないのに英語を学ぶ意味がありますか?

コミュニケーション能力
育成のための
指導法が不明

解決のヒント
※「英語ノート」を活用した活動については、 「Hop! Step! 小学校英語!」鹿島市立明倫小学校もご覧ください

  • ゲームや歌で楽しい活動は出来ますが授業のねらいがあいまいなままです
  • 「英語ノート」をどのように活用すればコミュニケーション能力を育む活動になるのでしょうか
  • 学級ごとに授業内容の差が大きい。担任の力量が出てしまうようです…
  • コミュニケーション能力を高める活動をどのように授業に取り込むかが難しい

学級担任が
指導することへの不安

解決のヒント

  • 発音などの英語力に自信がありません
  • 教師もオープンマインドで楽しもうとする態度が難しいのですが…
  • 「英語を話さないと」という意識はあっても言葉が出てこないんです
  • ALTと打ち合わせをする時間の確保が課題です
  • ALTに頼っていたのでどう指導すれば良いのか分かりません

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