『進研ニュースVIEW21』創刊から32年。高校教育を取り巻く環境は大きく変わった。
しかし、さまざまな変化に柔軟に対応しながらも、学校現場には変わらず守り続けてきたものもある。
高校教育に求められること、そして教師一人ひとりに求められるものについて考える。
視点1
世界の中の日本
「世界の中での日本の学校教育」を国際基督教大大学院・藤田英典教授に論じていただいた。教育改革が進行する中で、日本の教育が持つ良さを改めて確認する。
日本の教育の特長
クラス全体を集団として育てる観点
補習、部活動などによる学校にいる時間の確保
進学先を制限しない単線型教育
【関連記事はP.2「インタビュー1」】
視点2
過去、現在、未来
1970年代からの高校教育と大学入試の変遷を女子美術大・永井順國教授に振り返っていただいた。また、各高校がどのような課題に向き合い、その解決に挑んできたかを見ていく。
キーワード
70~80年代:教育爆発(大衆化・多様化)
80~90年代:多層化
90年代~現在:学びの動機の喪失
【関連記事はP.6「インタビュー2」、P.10、P.15「学校事例」など】
視点3
教師自らが考える
それぞれの時代で生徒と向き合ってきた教師、元教師による座談会。教壇に立つ者として変わらず大切にしていくべきものについて語り合っていただいた。
生徒を引き付ける教師の高度な専門性
自己肯定感を高める進路指導
若手教師を「任せて育てる」
【関連記事はP.20「座談会」】
今回、先生方と共に考えたいテーマは 「『教師』に求められることは何か」です。
どんなに環境が変化しても、生徒に対峠するときの教師の姿勢は、常に「生徒のために」であると思います。
いつの時代でも教師に求められるものは何なのか。それを改めて確認するために、今回は「世界の中の日本の教育」「高校教育の歴史」「教師自らが考える教師の不易と流行」の三つの視点から考えたいと思います。