GTEC(ベネッセ)による英語力の伸び
昨年度は、GTECを2回(2004年5月と2005年2月)受検した。SELHi対象クラスは国英コースと留学コースであるが、留学コースの生徒は現在留学中のため、国英コースの生徒のみが、2回受験し、その点数を比較した。
2004年のトータルスコアで上位層、中位層、下位層に分け、各層の伸び率を比較した。
各層とも120%以上の上昇を見せた。特に、下位層の216点から309点(142%)への上昇は顕著な伸びと言える。上位層の平均点(493点)は本年度の2年生の平均スコアは477点であり、2年生よりも高い英語力を有しているといえる。
T検定を使い、今年一年間での成績が有意に上昇したかを検証した。(t-test、 p<0.05)。
グラフにもあるように、成績は有意に上昇し、成績のレベル別でも、各レベルで有意に上昇していることが判明した。
リスニングスコア
リスニングも各層とも平均的に上昇したと言える。
トータルスコアとリスニングスコアの上昇率の相関関係を出すと、R=0.84あり、両者には相関がある。つまり、受験者が少ないとは言え、リスニングがトータルスコアの上昇の牽引になっていると言える。
特にリスニングに特化したプログラムを実施してきたわけではないが、毎日の英語による英語授業が大きく影響していると思う。
リーディングスコア
リーディングスコアを見ると、下位層の上昇率が著しいことが分かる(158%)。T検定を実施した所、上位層と中位層よりも下位層の方が5月と2月の間に有意な差があることが判明した。
下位層の上昇率が高く、SELHiの研究が有効だったことが言える反面、上位層と下位層に開きがあることは否めない。リーディングスコアの上昇は来年度の課題としたい。
ライティングスコア
ライティングもスコアは上昇したが、リーディングやリスニングと比較すると、上昇率は一番低いといえる。自己表現英作文やジャーナルを中心にしたライティング活動を本年度の指導指針としてきたが、来年度はある程度まとまりのある文を書かせたり、論理的にテーマを展開できることを目標にしていきたい。
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