国立の東京工業大と東京医科歯科大は19日、10月に統合して発足する「東京科学大」の初代理事長候補に東工大教授の大竹尚登氏が決定したと発表した。文部科学相の指名を経て、正式決定する。任期は10月1日から2028年3月31日。

両大によると、18日に開催された合同選考会議で、全会一致で決まった。大学総括理事(学長)を置くことも決定されたという。

大竹氏は「新学術・新産業の創成や感染症、カーボンニュートラルなど社会課題に挑戦していく、活力と善意に満ちあふれた大学をつくっていく」とするコメントを公表した。

大竹氏は東工大大学院を経て、1989年同大助手。同大副学長などを経て、2022年から同大科学技術創成研究院研究院長を務める。専門は機械材料学と機能性薄膜。