同窓会組織を巡る不正支出疑惑などを受け、東京女子医大(東京都新宿区)は23日、理事長に国際医療福祉大教授で医師の山中寿氏(70)が就任したと発表した。学長も兼務する。役員も総入れ替えし、新体制で大学再建を目指す。

 暫定で就任していた肥塚直美理事長を含む理事9人全員は同日、責任を取り辞任。新たに学識経験者や元検事ら計12人が理事に就任した。

 山中理事長は記者会見し、「悪循環を解消するため不退転の決意だ」と述べた。近く、文部科学省に改善報告書を提出するという。