【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領が3日に宣言した「非常戒厳」に絡み、尹氏の母校であるソウルの沖岩高校が、当面制服着用を免除する対応を取った。非常戒厳を同校出身者らが首謀したとみられており、同校は「生徒たちが不当な扱いを受けないため」としている。
同校は私立の名門校で、尹氏と共に非常戒厳を首謀したとされ、検察に身柄を拘束された金龍顕前国防相は、尹氏の1年先輩。内乱容疑で告発され、8日に辞任した李祥敏前行政安全相は尹氏の4年後輩だ。非常戒厳宣言後に主要政治家の逮捕を命じた疑いが持たれている呂寅兄前防諜(ぼうちょう)司令官も同窓生。
9日から終業式が開かれる来年2月6日まで、自由な服装を認める。ある生徒は韓国紙・中央日報に「通りすがりに卵を投げられたり、制服を着て(外で)食事中に悪口を言われたりした」と話し、被害を止めてほしいと訴えた。
同校には苦情の電話が殺到。同校理事長は5日、フェイスブックに、「『沖岩の恥ずかしい卒業生』に(尹氏らを)100万回選定したい」と投稿していた。