文部科学省は28日、高校教育改革を進めるため、各都道府県に新たな基金を設置すると発表した。関連経費として約3000億円を2025年度補正予算案に盛り込んだ。26年度から私立高校を含めた授業料の実質無償化が始まることで、志望者の減少が懸念される公立高校に対し、財政面の支援を強化する。

都道府県は、農業や工業などの専門高校の教育内容を充実させる目的で、大学や産業界の人材を招く取り組みなどに基金を活用。グローバル人材を育成するため、留学生として生徒を海外へ派遣する経費にも充てることができる。