谷本 祐一郎
(株)ベネッセコーポレーション 学校カンパニー 教育情報センター長
1985年、岡山県生まれ。2007年、(株)ベネッセコーポレーション入社。九州支社にて、大分県・熊本県・宮崎県の高校営業などを担当し、2016年より東北支社にて学校担当の統括責任者。2019年より現職。講演会・研修会の実績も多数。現在は、大学入試の分析、教育動向の読み解きや、全国の高校教員向けの各種セミナーを企画し、情報発信を行っている。
各大学が総合型・学校推薦型選抜の実施要項を公表するなど、2024年度入試の準備も着々と進んできている。
しかし、部活動引退後の切り替えがうまくできていなかったり、高校生活最後の学校行事に励んでいたりと、まだまだ受験勉強に全力投球できず不安な受験生も多いのではないだろうか。
7割以上の高3生が受験に対する不安、焦りを感じている
弊社の高校向けアセスメント「スタディーサポート」の結果によれば、高3生1学期時点で「受験勉強が順調」と回答したのはわずか8%。よって、志望校が決まっていなくても、模試の成績が振るわなくても、周りのライバルも同じように悩みを抱えていることを受験生には伝えたい。
しかし、必ずやって来る入試本番の備えは進めておきたいものだ。初めての大学受験で多くの受験生が漠然とした不安、焦りを感じている。だからこそ、全力投球が難しいうちから少しでも受験に向き合おうとする経験が、受験直前期に生かされるのではないかと思う。ここで先輩の体験談を紹介したい。
長時間机に向き合うことだけが受験勉強ではない
彼は部活動で全国大会出場を目指していたが、大学受験は一般選抜で勝負するのが向いていると考えていた。そこで高3生になってからは毎日必ず5分は勉強する、というルールを作った。たった5分ではあるが、毎日勉強する習慣がついたことで、部活動引退後はスムーズに受験勉強に集中できるようになったと言う。
休憩を取ることも受験勉強の一環
受験勉強に取り組む中で壁になりやすいのが、自分に合った勉強ができているかどうかだ。毎日長時間勉強していてもなかなか成績に結びつかないという話はよく聞く。もちろん勉強時間に比例して成績が上がるわけではないが、勉強の効果は意識したいものだ。
ベネッセ教育情報センターYouTubeチャンネルでは、上記のエピソードのほかにも、受験生のよくあるお悩みに関する先輩の体験談を紹介しています。
教育情報センターYouTubeチャンネル
また、学校で生徒に紹介したいという先生方のお声にお応えして、各種動画を二次元コードでまとめていますので、少しでも参考にしていただけますと幸いです。