『VIEW next』高校版 2024年度1月号
特集
生徒の学びの機会をどう保障するか?
【OVERHEAD VIEW】
しかしながら、現在の日本の学校教育においては、生徒の学びの機会の保障が危ぶまれる事態が生じています。そのレベルは、学校や地域全体に及ぶものから個々の生徒の中で起きているものまで様々です。そして、今号でご紹介する事例の学校等が置かれている状況や環境が読者の先生のご勤務校と異なる場合、一見すると、本特集のテーマはご自身とは関係の薄いものだと思われるかもしれません。ただ、事例の各校等が向き合われている課題は、その規模や影響の範囲の大小に違いはあれど、本質的には多くの学校で生じている課題、あるいは今後顕在化してくる可能性のある課題だと思われます。ぜひそうした視点で本特集をお読みいただき、自校の生徒の学びの機会を今後、どう保障していくのかという問いを考える一助にしていただけますと幸いです。
『VIEW next』編集部 統括責任者 柏木 崇
生徒の学びの機会をどう保障するか?
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課題整理
現代の高校生の「学びの機会」はどのような課題に直面しているのか
現状把握
学びの機会を保障する取り組み・制度
事例1 遠隔授業
小規模校が多様な教科・科目を設置できるよう、ICTを活用し、リアルタイムに授業を配信
北海道高等学校遠隔授業配信センター
事例 2 定時制
生徒の入学動機、学習歴、学びの特性を理解し、安全・安心な学習の場をつくる
宮城県・仙台市立仙台大志(たいし)高校
事例 3 通信制
生徒が学び方を選んで学ぶ環境を整備し、自分のペースで自立できるよう、生徒を支援
岡山県・私立岡山理科大学附属高校通信制課程
事例 4 地域連携
学校と地域、そして学校同士がつながり、各校が教育活動を充実させる
HAMADA 教育魅力化コンソーシアム
事例 5 地域連携
地域の教育資源を生かした学校魅力化を3町と県立高校が協働して推進
宮崎県立高千穂高校
本特集を振り返って
社会のシステムの一環として、学校が社会とつながり、多様な生徒の学びを保障する
福井大学連合教職大学院 教授、独立行政法人教職員支援機構 フェロー 中森一郎 × VIEW next 編集部 統括責任者 柏木 崇
先生なら、どうしますか?
虚勢を張ってきた私が、問題を起こし続ける生徒に「君たちを信じる」と伝え、まず自分が変わることを誓った
大阪府・私立箕面(みのお)自由学園高校 大東(おおとう) 範行
生徒と創る学びの情景
表紙の学校
大阪府・私立宣真(せんしん)高校
全員と、一人ひとりと
発問・課題設定をキーに見る
主体的・対話的で深い学び 授業実践
探究学習 つながり、伴走する教師たち
テーマ 探究×産学官連携
地域創造、地域人材の育成、地域定着。それぞれの想いをつなげ、生徒の活動を支援
新潟県立長岡向陵高校
事例で深める!学習評価
「総合的な探究の時間」の学習評価
北海道当別高校
指導変革の軌跡
実践型教育の推進
生徒主体で活動する枠組みを整備。生徒の変化を受け、教師も意識転換を図る
埼玉県・私立西武学園文理中学・高校
大学入試トレンド解説
2025年度大学入試の出願指導ポイントと今後の大学入試に向けて求められること
Reader's VIEW
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生徒の学びの機会をどう保障するか?― 多様化する生徒、学びを組織的に支援するための視点とリーダーシップ
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