特集 変わる地方国立大
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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特集
変わる地方国立大

国立大が法人化されて4年目を迎えた。大学間の競争は一層激しくなり、魅力が乏しければ淘汰される優勝劣敗の構造の中、危機感を強める地方の国立大。
「教育」「研究」に加えて、「地域貢献」という役割を果たすため、改革への動きを加速させている。その動きを追うと共に、地方国立大の魅力を生徒に伝えるポイントを紹介する。

変わる地方国立大の現状

課題

高校から見る課題


地方国立大の魅力が
高校に伝わってこない



大学を取り巻く環境 


国立大学法人化以降、
競争原理の導入、
運営費交付金のカット、
中期目標・中期計画の策定が義務化


取り組みの特徴

地域のニーズに応じた
特色づくりを進める


◎地域を支える人材を送り出してきた地方国立大。しかし、今後は大学側の論理ではなく、地域のニーズに応える形で「地域の人材育成の拠点」として の役割を果たしていく。

「教育」「研究」を強化し
「地域貢献」で魅力を高める


◎教育を充実させ、質の高い研究を進めていくと同時に、地域貢献の観点から、行政や産業界から の要請に応じた新たな取り組みを積極的に推進していく。

各大学の取り組み

地元で活躍する
技術者育成のため
入試に地元枠を設ける

山形大
P.9「学校事例1」】

学部再編
学生主体の教育を
実践する

金沢大
P.12「学校事例2」】

学校現場での
実習を増やし
実践力のある教員を養成

岐阜大
P.15「学校事例3」】

学部の新設
地域の観光振興を
支える

和歌山大
P.18「学校事例4」】

博士課程までの
一貫教育で
研究者を育成

愛媛大
P.21「学校事例5」】

地域医療に携わる
医師養成を目指し
2つの推薦入試を導入

佐賀大
P.23「学校事例6」】

生徒に地方国立大の魅力を伝えるポイント

1.地方国立大の良さを
データで伝える


◎生徒や保護者に地方国立大の良さを伝える方法としては、データが最もわかりやすい。生徒が選択に迷っている大学間で数値を比較して伝えれば、その大学の優位性は明らかになる。また、卒業生の実体験は、生徒にとってリアルに感じられるだろう。

2.生徒が自ら判断
できる目を養う


◎いろいろな大学の情報を調べ比較することで、自分に合った大学を見極める判断力が身につく。本格的な志望校選びに入る前に、オープンキャンパスへの参加やウェブサイトの検索など、生徒が自ら調べ、情報を集められるような活動を取り入れたい。

3.最後まで5教科で
頑張らせる


◎言うまでもなく、国立大の入試科目は、5教科7科目以上がほとんどである。志望校選びの過程で可能性を広げておくためにも、生徒に5教科7科目の必要性を説明し、「最後まで5教科で頑張る」姿勢を身につけさせておきたい。


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