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全国の若手教師が教育の課題と未来を語り合う
「若手教師・教育創造MTG」2021年度の活動をスタート!

2021/09/14 09:00

2021年度からの新学習指導要領の実施など、教育環境が大きく変化する中、現場の教師は様々な課題に向き合っている。それらは、誰もがまだ「答え」を持っていない課題ゆえ、学校や立場、キャリアの違いにとらわれない、教師同士の対話の場が必要だ。そこで20年4月から、およそ1年間にわたって、次代を担う全国の若手教師たちがオンラインで集まり、関心のあるテーマについて語り合う「若手教師・教育創造MTG」を開催。20年度は、全5回のオンラインミーティングを開催し、メンバーそれぞれが持つ課題を共有し、学び合ってきた。
そして21年度、前年度のメンバー10人の教師が活動の継続を表明し、メンバー自ら対話の場を創造し始めた。

学校現場の様々な課題について語り合う場を、教師自身が創り上げる

21年6月に実施された今年度のキックオフとなるオンラインミーティングでは、まずメンバー全員が、今関心を持っているテーマや、本ミーティングでともに考えたい課題などについて共有した。メンバーからは、以下のような多様なテーマや課題が挙げられた。

「生徒を授業や学びの主役にするための個別最適化学習」
「学ぶ楽しさを実感できる探究学習」
「高校生が『教師になりたい』と思うような業務改善(働き方改革)」
「学力差が大きい生徒に対する授業のあり方と、授業以外の+αの取り組み」 など

その結果、21年度の活動は、「今、語り合いたいテーマや課題」「今、多様な他者の 考えを聞きたいテーマや課題」について、タイムリーに語り合えるよう、メンバーが対話の場の企画・運営を行う形式で進めることになった。具体的には3つのグループに分かれて、各グループが、主催するオンラインミーティングの開催日時や対話のテーマを決め、他のグループのメンバーにも参加を呼びかける。そして、ミーティング当日は、主催するグループのメンバーがファシリテーターとなってミーティングを進める。そのようにすることで、昨年度とは異なる対話の場になることが期待された。

ICT活用、個別最適化、時短術……多様な課題を語り合う

昨年度以上にメンバー主体の運営となった21年度の「若手教師・教育創造MTG」。各グループによるオンラインミーティングは、既に9月までに5回開催され、下記のテーマについての対話が行われた。

「ICT機器を利用した授業について」
「個別最適な学びについて」
「時短術を共有しよう」
「『私たちが生徒に育みたい資質・能力』から『グランド・デザイン』を考えよう!」
「対面教育ができない時の生徒たちの学びの進め方」

上記の「『私たちが生徒に育みたい資質・能力』から『グランド・デザイン』を考えよう!」をテーマとした回は、仮想の高校の環境と沿革、生徒と教師の状況を設定し、それらを参加したメンバー間で目線合わせをした上で、「育成を目指す資質・能力」について考え、その育成のために各教科ではどのような授業を行うとよいかなどを、デジタルホワイトボードなどを使いながら語り合う、ワークショップ形式で実施した。多くの学校が今まさに直面している課題について、学校の違いを超えて、しかし、同じ学校の同僚のように語り合った。

9月以降も、メンバーがそれぞれの課題について語り合う場を自ら創る活動は継続する予定だ。各グループのオンラインミーティングの様子や、そこで得られた学びの成果を勤務校での指導や校務にどのように生かしていったかなどを、今後、参加メンバーへのインタビューなどを通じて紹介していく。

【20年度の活動の様子はこちら】

第1回オンラインミーティング・リポート
「意欲あふれる16人の若手が、協働的に学びを深める!」

第2回オンラインミーティング・リポート
「日々の気づきや悩みを共有し、自校の課題に向き合う活力を得る」

第3回オンラインミーティング & 有志メンバーによる授業研究・リポート
「日々の授業実践や思いを語り合い、若手としての共通の課題を追究する」

第4回オンラインミーティング&有志メンバーによる「挑戦の会」・リポート
「仲間との対話で得た気づきや意欲を、自身の教育活動へとつなげる」

第5回オンラインミーティング・リポート
「『自由に語り合える場』の力を生かし、新しい時代の指導をともに模索する」

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