子どもの進路の話と一緒に、これからの未来で起こることの話を子どもにしたいと思っています。進路先での学びや就く仕事を通して、子どもには将来の社会で活躍してほしいからです。ただ、自分の仕事の領域では分野が狭すぎますし、知っていることは限られていますので、変化の多い時代で確からしいことを中々言えずにいます。子どもがこれから生きる社会について何をアドバイスするべきでしょうか。
(質問者:宮城/高1女子・母)
Aまずは、親子で対等に未来の社会について話し合ってみること。歴史を勉強するのもお薦め
お子さんは高校1年生ですね。その年齢であれば、将来の進路選択の時期でもあり、未来について話し合うのはとても大切なことです。ただし、10年、20年先の社会については、誰にも分かりません。分からないことに過度に心配になる必要もないと思います。誰も分からない未来について家族と話すこと自体が、お子さんにとってとても大切で、素晴らしい時間です。親は知っている分野の広さにあまりこだわらなくても構いません。子どもよりも人生経験が豊富な親が、成功したことはもちろん、失敗したり、後悔したりした経験も交えて話をしましょう。お子さんにとって、「その通りだな」と素直に思えることもあれば、「それは違うんじゃないか」と感じることもあるでしょうけれども、どちらもお子さんのためになります。また、もしご自身の経験以外からアドバイスをするとしたら、先人に学ぶというように、「むしろ過去、つまり歴史を勉強することの方が、これから起きることに対する適応力が身につくのではないか」とアドバイスしてみるのもよいと思います。