昔から夏休みは長かったのですが、教室にエアコンも入った今、こんなに長期間の休みが必要なのかは疑問です。自由研究やポスター作成、読書感想文など、夏休み特有の宿題がありますが、こんなに長期の休みでなければ、やる必要がないことなのかもしれません。また、共働きのため、宿題のドリルや漢字などの丸つけを親がする負担も大きいです。分散登校などでもよいので、少しでも先生に勉強を教えてもらいたいと思うのですが、どうでしょうか。

 

 

(質問者:神奈川/小6・母 )

A学校外でしか得られない学びにチャレンジさせよう

宿題の中身への疑問や夏休み期間中の家庭への負担など、どうにかしてほしいという気持ちは分かります。ただ、保護者世代が子どもの頃と比べると、環境が変わっていることもあります。例えば最近、教師の働き方改革が話題になっていますが、探究学習の指導など、教師が学ぶべき事柄も増えています。夏休み期間は、教師にとってもそうしたことを学ぶ大切な期間なのです。教師がスキルアップしたり、気持ちにゆとりがあったりすると、子どもにも必ずよい影響を及ぼします。また、子どもにとっては、学校で授業を受けるだけではなく、各種コンクールへのチャレンジやクラブ活動での遠征・合宿など、学校外でしか経験できないこともたくさんあります。そうした学びは、夏休みのような長期の休みの時だからこそできることですし、ぜひチャレンジさせてあげてほしいと思います。ポイントは、多少の負荷がかかる学びであること。学びの対象は、お子さんの興味・関心があるもので構いませんから、授業とは異なる思考を通じて多様な力を伸ばせるとよいですね。まとまったお休みの時期には読書もお勧薦めです。