我が子は念願の第一志望の高校に入学することができました。中学校時代の成績は常に校内トップクラスでしたが、高校では、初めての校内テストで順位が100番台となり、大変落ち込んでいます。自分は能力がない、これからもやっていく自信がない、中学校の時は余裕だった宿題がとても難しいとマイナスの言葉ばかり出てきます。どのような声がけをすればよいでしょうか。

(質問者:岡山県/高1男子・母)

A早めに志望大学を決めて、そこに照準をあてた学習に取り組ませる

中学校の時に学年でトップクラスの成績でも、難関高校に入れば、同じような学力の子どもが集まるため、必ずしも中学校時代と同程度の成績を収められるとは限りません。でも、気にする必要はありません。大事なのは、入学時点の学力でなく、卒業時点の学力です。志望大学に進学するために必要なことを考え始めれば、今の成績を悔やむよりも、今から行動を起こすべきだということに子どもの視点は移るはずです。今まで経験したことのない成績に落ち込んでいる子どもにとって、簡単ではないかもしれませんが、早めに志望大学を決めて、そこに照準をあてた学習に取り組ませることが、前を向くための処方箋となります。そうした趣旨のことを子どもに伝えて、子どもの気持ちが早く切り替わるとよいですね。