- 学校教育関係者全体向け
【連載】楽しい学び合い 第6回
教科横断って何でしなきゃいけないの? どうやってやるの?~part1~
合同会社楽しい学校コンサルタントSecond
ベネッセ教育イノベーションセンター客員研究員 前田健志
2022/07/22 09:30
皆さん、こんにちは!
毎日暑すぎますね……。
キンキンに冷えたビールを毎日リクエストしたくなりますね……。
リクエストと言えば、前回紹介しましたが、読者の方から本音のリクエストをいただいております💛
今日はそのリクエストについて、一緒に考えていければと思います(冷たいものでも飲みながら読んでいただければ(笑))。
教科横断を推進しろって言われるけど、何からどう手をつければいいの? 忙しい中で、どうやって他の教科の先生と連携すればいいの? 効率のよいやり方はないの? そもそも、なぜ、教科横断しなきゃいけないの?
私にも、教科横断のお仕事の依頼は非常に多く、その際にお話しした先生方も、似たような悩みを持っていらっしゃいました。
なので今回は、「教科横断」について、皆さんと楽しく考えていけたらと思います。
でも、その前に……。
そもそも「教科」ってどのように生まれてきたのでしょうか?
人類誕生と同時に「教科」が生まれたわけではないですよね(笑)。
今でも国が違えば「教科」は違いますし、時代が変わるにつれて「教科」も変わっていきます。
では、どんな経緯で「教科」は生まれたのでしょうか?
もちろん、国や時代によって誕生の仕方は違いますが、少し「教科」の誕生を体感してみましょうか👍
僕と読者の皆さんとで楽しい船旅をしている最中に難破し、無人島にたどり着いたと仮定します(サバイバル生活がスタート!)。
当然、いろんな課題(問い)が出てきますよね(笑)。
皆さんはサバイバル生活で、どんな課題(問い)が出てくると思いますか?
皆さんの「問い」が見たい~(´;ω;`)
見られないですが、下記のような「問い」が出てきたんじゃないでしょうか?
① 食料はどのように確保するのか?
➁ 快適な暮らしをするために、どのような建物や道具・家具・衣類などがあればよいか?それらをどのように作るか?
③ 集団生活でトラブルが起こらないようにするには、どうすればよいか?
④ 円滑にコミュニケーションを取るにはどうすればよいか?
⑤ よりよく生きるために、余暇はどのように過ごすべきか?
もちろん、上記以外にも、たくさんの「問い」が出てきたと思います。
「キンキンに冷えたビール(アルコール)をどう調達するか?」とか(笑)。
では、これらの「問い」を少し分析していきましょう♪
皆さんが思いついた課題(問い)は、どの教科の視点が入っていますか?
例えば、上記の①~⑤の「問い」の場合……、
① 理科的な視点など
➁ 理科的な視点や数学的な視点など
③ 社会的な視点など
④ 国語的な視点や英語的な視点など
⑤ 国語的な視点や美術・音楽・体育的な視点など
おそらく、それぞれの問いには、ある特定の教科だけでなく、いろんな教科の視点が入っているのではないでしょうか?
そのように、その時代・その国の人が生活していく中で、“興味・関心のある事”や“(社会)課題”がまずあり、それらに対する「問い」や「視点・思考(見方・考え方)」が次々に生まれた……。
そして、その「問い」や「視点・思考(見方・考え方)」が徐々に体系化されて、「教科」が誕生した……。
興味・関心や社会課題は、国や時代によっても違うので、どんどん新しい教科・科目が生まれるのも当然ですね♬
また、“興味・関心のある事”や“(社会)課題”に「問い」や「見方・考え方」をぶつけて「教科」が生まれてきたのなら、何が題材だとしても、いろんな教科の「問い」や「見方・考え方」をぶつけることで、自然に教科が「つながる」👍
もっとシンプルに言うと「問い」が教科をつなげてくれる!!
教科横断って難しそうなイメージがあるかもしれませんが、「問い」をぶつけるだけで、自然につながっていきます♪
あれ!? これって○○の学び方と似ていませんか!?
そうです! 「探究」です♪
興味・関心事や課題に「問い」をぶつけて思考していく……。
本来「教科の学び=探究的な学び」のはずなんです♬
そんなこと言ったって、なかなか実践するのは難しいよ~(泣)って声が今、
聞こえてきました(笑)
おそらく、多くの読者の皆さんもそう思われたのではないでしょうか?
実際、僕も仕事で先生方に最初にお会いする時は、不安そうな顔をされていることが多いのですが、ワークショップで教科横断プログラムを創ってみると、その不安はすぐに消えてしまいますので、ご安心を!(笑)
では、実際に今から創ってみて、不安を吹き飛ばしましょう👍
おっと、紙幅が尽きそうですので、ここで宿題を出したいと思います♪
皆さん、飲み会、好きですよね!?(僕が好きなだけです(笑))
皆さんだったら、「飲み会」を題材に、どんな楽しい学びを設計しますか?
どんな「問い」をぶつけますか?
次回の連載で詳しく書きますが、以前、とある県の公立高校の先生たちと「誰もが楽しめる飲み会を創ろう」という、6教科横断プログラムを実践したので、それをイメージして皆さんに質問しました♬
皆さんだったら、「飲み会」にどんな「問い」をぶつけ、どんな学びを展開しますか?
めちゃくちゃ知りたいので、ぜひリクエストと同じように、下記のHPの問い合わせ先に送っていただけるとうれしいです~。
いつもたくさんリクエストをいただき、本当にありがとうございます!
これからもどんどん皆さんのリクエストに応えていきたいと思いますので、僕のネタ切れ防止のためにも、リクエストください~。お待ちしております♪