娘は私立大学の理系学部に進学を希望しています。一般選抜で数学・英語・理科(化学)の3教科で受験するそうです。受験教科・科目は一生懸命勉強していますが、国語や地理歴史などはほとんど勉強していません。まだ高校1年生ですので、幅広い学問に触れてほしいのですが、娘に幅広く学ぶ意義をどのように伝えればよいでしょうか。

 

(質問者:愛知県/高1女子・父)

A寄り添って「気づかせる」サポートを

これからの人生を豊かなものにするためには、若いうちから幅広い教養を身につけて、自分の頭で考えることが大切です。それが、受験に必要な教科・科目だけでなく、国語や地理歴史を学ぶ理由です。例えば、歴史を学ぶと、これまでの人間の営みから社会や自分自身のあり方を考えるためのヒントを得ることができます。同様に、各教科・科目には、それぞれ固有の学びの価値があり、自分で物事を考える材料になります。まずはそのことに本人が気づくのを待ってあげましょう。徐々に分かってくると思います。もし、時間が経っても本人が気づかない場合は、「国語や地理歴史も大事なんだよ」などと声をかけてみることをお勧めします。受験教科・科目以外の教科・科目を学ぶ価値に気づくまでには時間がかかるかもしれませんが、まずは自分で気づくことを優先した上で、次に保護者が寄り添って「気づかせる」サポートをしてあげてください。人間としての魅力を深める素地をつくるサポートにもなると思います。