授業参観で見た、我が子の授業態度の悪さにショックを受けています。先生の話を聞かず、だらしなく座って手遊びや落書きをし、話し合いの時間は男子のクラスメートとふざけ合って笑っていました。クラス全体での意見発表の際も、他のクラスメートのヤジに悪乗りしていました。3年生の時にはもう少し真面目に授業に参加していたのですが……。帰宅後、先生の話をしっかり聞くようにと諭しましたが、子どもには全く響かなかったようで、その様子に苛立ち、ついひどく怒ってしまいました。今は、子どもへの向き合い方が悪かったと反省していますし、子どもがよりよく生活できるようにしたいと思っています。ただ、何からすればよいのかが分かっていません。

(質問者:東京都/小4女子・母)

A子どもの𠮟り方や普段の接し方に改善すべき点は見られるものの、深刻に捉え過ぎて、自分や子どもを責める必要はない

心配する気持ちは分かります。しかし、そこまで問題視する必要はないかもしれません。というのも、不真面目な授業態度の背景には、先生の力量が関係している可能性があるからです。授業力や生徒指導力が十分でないために、お子さんだけでなく、クラス全体が集中力に欠け、緩んだ雰囲気になってしまっていることも考えられます。あるいは、お子さんと先生との相性がよくないせいかもしれません。いずれにせよ、お子さんを一方的に責める必要はなかったと思いますし、ご質問者は既に叱り過ぎたと反省されています。今後はお子さんの話にもっと耳を傾けてあげましょう。まず、子どもの言い分をよく聞き、「その気持ちはお母さんも分かるよ」などと共感してから、「でも、お母さんはこういうところが心配なんだよね」と、穏やかに伝えます。そうすれば、子どもも聞く耳を持ってくれるでしょう。

また、授業中にふざけることはよくないですが、男子のクラスメートとふざけ合っていること自体は、異性の友だちと円滑にコミュニケーションが取れ、人間関係をきちんと築ける能力がある証拠です。それができずに悩んでいる子どもも大勢いますから、お子さんの長所として前向きに捉えましょう。人間関係をうまく構築することができる力があれば、学年が上がり、担任の先生が変わることで、授業態度がよくなることも十分あり得ます。子育ての仕方や子どもとの向き合い方などで思いあたる問題点があれば、そこはきちんと改善していくべきですが、ご自身やお子さんを過度に責める必要はなく、ゆったりと構えていましょう。ちなみに、授業や学校行事を参観する際は、我が子だけでなく、クラスメートや先生の様子などにも注目してみましょう。つい我が子の動きばかりに目が行きがちですが、その場の全体を俯瞰的に見るようにすると、お子さんの様子もより冷静に、客観的に捉えることができるはずです。