高校2年生の息子は、中学校時代は何に対しても意欲的でした。ところが高校に入学してから友人関係で悩むようになり、学習意欲も低下して学校を休みがちになりました。一度は回復しましたが、2年生になると、課題を提出しない教科で赤点を取るようになりました。部活動に入りたかったようですが、先生から「課題を提出しないので、部活動に参加させることはできない」と言われたそうです。本人が悪いのですが、また落ち込むようになりました。家でも父親から厳しい言葉を投げかけられたらしく、「家族全員に注意をされるこの家が嫌いだ」などと言い、反抗ばかりするようになりました。朝もなかなか起きず、いつも不機嫌です。どのような言葉をかければ、子どもが前向きになれるでしょうか。

(質問者:群馬県/高2男子・母)

Aできないことを叱ったり、罰を与えたりする減点主義ではなく、できることを伸ばす加点主義で接する

子どもを伸ばし、前向きな気持ちにさせるためには、できないことや苦手なことを見つける減点主義ではなく、よいところや得意なことをさらに伸ばす加点主義で接することが重要です。課題を提出しないと部活動に参加させないと先生に言われたとのことですが、恐らく先生は、よかれと思ってはっぱをかけたつもりだったのでしょう。しかし、大好きな部活動に励むことで生活が充実すれば、それによって課題に取り組む力が湧いてくる可能性もあるはずなのに、と思います。好きなことや得意なことに着目し、それを伸ばすのが教育の鉄則です。言い換えると、先に上げやすいところを上げるということです。それにつられて全体が上がるということはよくあることです。つまり、一点突破全面展開です。

親も子どものできないところが気になり、何とかして改善しようと思いがちです。しかし、その際に、子どもの言動を否定したり、とがめたりするばかりの減点主義では、子どもは前向きになれません。「自身の価値観を変えて、褒めて伸ばすことに徹する!」くらいの強い気持ちでいるようにするのがよいと思います。やらなかったことやできないことを叱るよりも、できたことや好きなことを少しでも伸ばすように応援することで、自己肯定感が高まり、自信がつき、その余波で嫌なことや苦手なことにも前向きな気持ちで取り組みやすくなります。遠回りなようですが、それが最も効果的な接し方だと思います。