学校教育で身につけることのできる、社会人になってからも役立つ力とは、どのようなものでしょうか。
(質問者:石川県/高1女子・母)
Aずばり、「勉強する力」
学校教育で身につく、社会人になってからも役立つ力とは、私は「勉強する力」だと思います。それは、自分の進みたい道が定まったり、必要な資格が具体的に決まったりした時に、その目標に向かってどうすればよいのかを考え、実現に向けて工夫し、頑張る力のことです。
受験勉強を通して身につけてほしい力も同じです。将来にわたって役に立つという意味では、教科の学力以上に「勉強する力」が重要だと思います。勉強方法を工夫したことで模擬試験の点数が伸びた経験や、志望校の傾向と対策をよく考えて勉強した結果、自分の偏差値では難しいと思われた難易度の高い大学に合格することができた経験などは、社会に出てから似たような場面に出合った際に必ず役に立ちます。また、社会のAI化が進み、将来の予測が難しくなればなるほど、「勉強する力」が、予想外の状況に直面した時に、それを乗り越える原動力になるでしょう。