小学5年生の息子には、最低限、学校の宿題だけはやってほしいと思っているのですが、それすらサボろうとします。親の私は、仕事から帰ったらすぐに食事の準備などをしなければならないため、子どもの勉強を見てあげる時間はなかなか取れません。「宿題をちゃんとやりなさい」と、注意をただ繰り返すだけの毎日になっています。小学4年生で習った漢字も覚え切れていないようなので、今後どうなるのか、とても不安です。

(質問者:福岡県/小5男子・母)

A勉強に取りかかるまでのハードルを下げるとともに、担任への相談も視野に

宿題に取り組ませるには、まずは取りかかるまでのハードルを下げましょう。具体的な方法としては、「とりあえず準備方式・とりあえず1問方式」や「サンドイッチ方式」などがあります。詳しくは、コチラの相談内容をご覧ください。

他の解決方法としては、担任の先生に相談して、宿題の内容や量を配慮してもらうことも考えられます。学校で出される宿題は、どんな学力の子に対しても、一律に同じ内容・量を課すことが多いのが現状です。最近の学校指導に求められている「個別最適化」は、まだ不十分な状況です。私は、それは重大な問題だと捉えています。
理解力と集中力のある子が、宿題を5分で終える一方で、勉強の苦手な子が何時間も机に向かう状況が容易に想像できます。そもそも、その子の学力や学習力に合っていない宿題を課すのがよくないことです。
先生も、一律の内容や量の宿題を課すと、それに対応できない子どもが一定割合いることは分かっているはずなので、お子さんが宿題に苦労している状況を伝えれば、配慮してくれるかもしれません。

また、基礎学力に課題をお感じのようですので、学年の枠にとらわれず、現状の理解度に合った内容を学ぶことができる「無学年方式」の教材や、本人のつまずきに応じて学べる個別最適化された教材に取り組ませるとよいでしょう。無学年方式の教材なら、5年生でも下の学年の内容を学ぶことができます。
タブレットで学習する教材は、比較的安価で購入することができますし、個別最適化しやすいのがメリットです。理解できていない学年の学習内容までさかのぼって教材に取り組ませるとよいでしょう。