『VIEW next』高校版 2025年度4月号
特集
主体的に学び合う教師集団をどうつくるか?
【OVERHEAD VIEW】
さて、新年度1号目の本特集のテーマは “教師の学び” です。その具体例として想起されやすいと思われるものの1つに “研修” がありますが、研修と言うと、「研修担当者(講師)から教わる」といったイメージもあり、ともすると受け身になりがちです。そのため、校務が多忙な上、働き方改革も求められている先生方の中には、歯がゆい思いをされている先生も少なくないかもしれません。
一方で変化の激しい今の時代、教師にも学び続けることが一層求められており、2022年12月の中央教育審議会の答申においても、生徒の学びと教師の学びは相似形を成すものであり、生徒と同様、教師にも、「個別最適な学び」と「協働的な学び」とを一体的に充実した「主体的・対話的で深い学び」が求められると示されています。ではどうしたら、そうした教師の学びを実現することができるのか、主体的に学び合う教師集団をつくることができるのか。今号はその問いについて、先生方とともに考えてまいります。
『VIEW next』編集部 統括責任者 柏木 崇
主体的に学び合う教師集団をどうつくるか?
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課題整理
教師に求められる資質・能力は何か。その向上のために学校組織として何をすべきか
事例1
「聴く」ことを大切にした安心・安全な場が、教師の学び合いと挑戦を支える
東京都・私立かえつ有明中・高校
事例2
教師主体の校内研修で対話の重要性を共有し、自走して改革に取り組む教師集団を形成
東京都・私立多摩大学附属聖ヶ丘(ひじりがおか)中学高校
事例3
「自走力」を軸に、教育活動や研修体制を刷新。教師が得た知見を生かす仕組みを構築
岐阜県立飛驒高山(ひだたかやま)高校
学校を超えた実践
若手教師がオンラインで自身が抱える悩みを共有し、解決策を仲間と模索しながら、自校で実践する
「若手教師・教育創造MTG」の取り組み
本特集テーマについて管理職、識者と語り合う
教師同士が互いの言葉に耳を傾け、異なる価値観、経験に気づくことで、学校の中でつながっていく
東京都立多摩高校 校長 上村(かみむら) 礼子
株式会社roku you代表取締役、一般社団法人日本SEL推進協会 代表理事 下向 依梨(しもむかい えり)
VIEWnext編集部 統括責任者 柏木 崇
先生なら、どうしますか?
「教頭、それはダメです!」管理職の私にぶつけてくれた異論のおかげで、皆で最善策を話し合えた
公立・N高校 S先生
生徒と創る学びの情景
表紙の学校
東京都・私立錦城(きんじょう)高校
ここからが“始まり”
発問・課題設定をキーに見る
主体的・対話的で深い学び 授業実践
数学
学習目標と学習方法を生徒とともに設定し、生徒が持っている学びの力を引き出す
東京都立田柄(たがら)高校 齋藤 愛実(まなみ)
ダウンロードツール
単元の指導計画
ブラッシュアップ 授業実践
「やらされ探究」から「マイ探究」へ!
Introduction
探究学習の「やらされ感」はなぜ生まれるのか。どうすれば自分事化するのか/探究学習が生徒の資質・能力を育む重要な教育活動であることを教師間で共通理解
和歌山県立向陽高校
事例で深める!学習評価
定期考査に偏らない評価の方法
福岡県立宗像(むなかた)高校
指導変革の軌跡
スクール・ポリシーの再検討を通じた学校改革
現場主導のプロジェクトチームの議論から、生徒の変化に対応した学校像を追究
福岡県立柏陵高校
大学入試トレンド解説
2025年度大学入学共通テストの振り返りと、今後の指導に向けたポイント
Reader's VIEW
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