中学生の頃は文武両道で、高校は進学校に入学しました。しかし、コロナ禍が影響して高校1年次の夏から体調不良を訴え、その後、不登校になりました。高校3年にに通信制高校に転学し、夏まで予備校にも頑張って通っていましたが、行けなくなりました。現在高校は卒業し、浪人生です。誰かとSNSで楽しそうに話をしている姿からは元気な様子がうかがえますが、夜遅くまで起きているなど、不規則な生活を送っています。本人は受験勉強をして大学に行くと言っていますが、勉強が手につかない様子です。せめて個別指導や家庭教師など、スケジュール管理をしてくれる人や伴走してくれる人をつけたらどうかと提案しました。すると、定期的に授業を受ける生活は性に合わないと言って拒否します。一度失敗させるのがよいかもしれないと考え、こちらからは勉強のことはとやかく言わないようにしています。気分転換にアルバイトを勧めましたが、大学に入ったらすると言っています。そのような状況で、親はどのような行動をとるべきでしょうか。アドバイスをお願いします。

(質問者:千葉県/高卒男子・母)

A回復には時間がかかるが無駄にはならない。子どもを信じてこれまで同様に温かく見守る

内容を拝見する限り、ご家庭でするべきことは既にしているようにお見受けします。勉強を強制することなく、見守りながら、ところどころで選択肢を提案するといったお子さんへの接し方も、取り立てて大きな問題があるようにも思えません。お子さんと相性のよい家庭教師や個別指導の塾、NPOなどを探して、外部の人がうまくかかわれるようになるとよいですが、本人が嫌がるなら、無理はしない方がよいかもしれません。
とは言え自宅にい続けることになる自宅浪人は、鬱屈とした気分を引き起こしやすいものです。偏差値の高さにこだわらず、まずは現在の学力で入れる大学に入学することも検討してみてください。受験勉強の圧力から解放され生活が変化することで、心身の状態がよくなったり新たな目標を持てたりする可能性もあります。中学校時代の様子からすると基礎学力はあるようですし、大学に入学して環境が変わることで、そこから人生が拓けていくこともあります。
親としては今の接し方のまま焦らずに共感的に話を聞いたり、本人にとって心地のよい声かけを続けたりしながら、良好な親子関係の維持に努めましょう。親自身も生活や仕事を楽しみながら気長に待つのがよいと思います。その期間は決して無駄にはなりません。振り返ればとても貴をな時間だったと思える時が必ず来ます。お子さんを信じて見守ってあげてください。