『VIEW next』高校版 2024年度 6月号
特集
定期考査は必要か?
【OVERHEAD VIEW】
これまで多くの学校で欠かすことのできない評価方法として実施されてきた定期考査ですが、その意義・必要性を問うきっかけを学校現場にもたらしたと考えられるのが、高校では2022年度から実施された現行の学習指導要領です。それまでは定期考査などのペーパーテストで「知識・技能」を中心に測り、その結果が評定を算出する上で大きなウェートを占める傾向がありました。しかし、現行の学習指導要領では、「知識・技能」以外の観点でも評価する観点別学習状況の評価の実施がこれまで以上に求められており、定期考査中心の学習評価のあり方に改善の余地があることが示されました。
本特集では、定期考査が抱える問題を整理しながら、その解決の糸口を、事例を通じて考えていくとともに、「定期考査は必要か?」という問いを探究してまいります。
『VIEW next』編集部 統括責任者 柏木 崇
定期考査は必要か?
特集全体の誌面記事はこちらからダウンロードしていただけます。
事例1
再チャレンジ可能な単元テストによる評価で、目標に向けて主体的に学ぶ意欲を育む
岩手県・私立専修大学北上高校
事例2
学習評価のあり方を見直す起爆剤として、全県立高校で定期考査を廃止
奈良県教育委員会
実践例 奈良県立橿原(かしはら)高校
実践例 奈良県立商業高校
事例3
単元テストと伝統の実力考査で高い目標の実現を支援
鹿児島県立鶴丸高校
事例整理
自校の定期考査の現状と課題についての整理が議論の第一歩
インタビュー
「よいテスト」は、生徒と教師をつなぐ学びのコミュニケーションツール
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 教授 石井 秀宗(ひでとき)
高校生座談会
私たちにとって「テスト」とは
先生なら、どうしますか?
探究学習に没頭した生徒が直面した壁。通じない電話の向こうに教師が描いたその姿とは
宮崎県立宮崎東高校 定時制課程夜間部 西山 正三(まさみ)
生徒と創る学びの情景
表紙の学校
北海道岩見沢東高校
誰もが輝くクラスに
発問・課題設定をキーに見る
主体的・対話的で深い学び 授業実践
探究学習 つながり、伴走する教師たち
テーマ 探究×進路
「SDGs大学ゼミ」で、探究学習と大学での学びとのつながりを実感させる
奈良県・私立奈良育英中学校・高校
指導変革の軌跡
校内研修
生徒が主体性を発揮できる学校を目指し、対話的で探究的な教員研修を実施
石川県立大聖寺(だいしょうじ)高校
大学入試トレンド解説
新課程1期生の志望動向と学習の特徴から見えてくる指導のポイント
Reader's VIEW
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