『VIEW next』高校版　2022年度 8月号

高校の新学習指導要領が実施されて４か月が過ぎました。ご勤務校の１学年団や１年生の様子はいかがでしょうか。新学習指導要領の理念を実現する場の中心となる授業については、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの改善が求められています。その視点は、以前は「アクティブ・ラーニング」と呼ばれ、既に多くの授業改善の実践が蓄積されてきました。ただ、そうした授業改善が組織的に進んでいるのかというと、その割合は２割強にとどまっています（弊社の調査結果［＊］より）。また、「全教科・科目の授業に、生徒同士による対話の時間を設けるようにしている」など、形式的な面のみをもって「組織的に取り組めている」としてしまっているといった声をお聞きすることも少なくありません。かつて「アクティブ・ラーニング」が「活動あって学びなし」と懸念されたように、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの組織的な授業改善が、「形そろえて学びなし」とならないように留意することが求められます。では、どのような状態になっていれば、真に組織的に推進できていると言えるのでしょうか。今号は、その点について、現場の声や識者の見解、４月号の特集に登場した３校の実践を基に考えます。

＊　ベネッセ教育情報センター「教育・入試改革対応に関する調査」（2021 年２～３月にウェブとファクスで実施。回答校数1,024 校）

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国立教育政策研究所　研究企画開発部
総括研究官　千々布（ちぢぶ）敏弥

千葉県立千葉北高校

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静岡県立静岡東高校

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広島県立神辺旭（かんなべあさひ）高校

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上智大学　総合人間科学部教育学科
教授　奈須正裕

奈良県・大和高田市立高田商業高校

【解説者】中央大学　国際情報学部
教授、学部長補佐　岡嶋（おかじま）裕史（ゆうし）