私の子どもは高校1年生で、学校での評価を非常に気にしています。成績が少しでも下がると落ち込み、友だちからの評価にも敏感です。親としてはもっと自分に自信を持ってほしいと思っていますが、どう励ませばよいのか分かりません。

 

 

(質問者:京都府/高1女子・母)

A他者からの評価よりも、自己評価の割合をだんだん増やせるようにしていこう

自分が正しいと信じ、他者からの評価をあまり気にしないようにと伝えてください。自分を物差しにして世界を見てみましょう。そうすると、世界が広く見えてきます。他者との比較だと、他者の価値観によってつくられた世界の中でしかいられない自分に、やがて限界が生じます。しかし、自分自身を物差しにしていれば、自分の世界を自分でいくらでも広げられます。

自分を物差しにする第一歩として、自己評価と他者評価が何対何の割合で成り立っているのか、数字で捉えるようにしてみるとよいと思います。初めのうちは、学校や塾の成績、友人や教師、親の評価など、他者から見た評価の割合が多く、自分で自分を見つめた評価の割合はせいぜい5割か、それ以下かもしれません。少しずつでよいので、自己評価の割合を増やしていきましょう。自分で自分を評価できると、心が健康な状態を保つことができます。若いうちからそれができるように、親からも声をかけてあげてください。