公立高校に進学し、希望の部活動に入ったものの、思い通りの活躍ができないため、部活動を辞めたいと言っています。かといって、代わりにしたいことは決まっていないようです。どのようなアドバイスをすればよいでしょうか。

(質問者:長野/高1女子・母)

A辞めることは問題ないが、後悔が残らないよう、よく考えさせて。

部活動を辞めること自体は、いけないことだとは思いません。また、代わりにしたいことが見つからなければ辞めてはいけないとも思いません。プロの選手でもいつかは引退しますし、辞める時期を自分で決めるのは、悪いことではありません。かつては、1つのことをやり続けることや定年まで同じ会社に勤めることなどを尊ぶ風潮がありましたが、現在はそうではありません。特に若いうちは、1つのことに固執せず、様々な人と出会い、様々な経験をすることがとても大切だと思います。次にしたいことがない状態でも、今していることをストップしてから新しい関心事を見つければよいのではないでしょうか。
ただ、そうした子どもたちに対して私は、「後悔しないように、今できる努力をし切ったのか。今辞めることに、自分は本当に納得しているのか」と、必ず声をかけてきました。自分なりにやり切ったと納得しているのであれば、後で「あの時、辞めなければ……」などと後悔することはありませんし、新しい道で思い通りにいかなくても、それを他人のせいにすることもありません。また、せっかく慣れ親しんだスポーツなわけですから、できればそのスポーツを嫌いにならずに、またいつかやってみようといった気持ちで辞られるとよいですね。そのためにも、自分の責任と判断の下、悔いが残らないような辞め時を、しっかりと考えさせてはみていかがでしょうか。